髙尾牧場 髙尾伴洋
熊本県 阿蘇市 親牛:80頭、子牛:80頭 取材日:2023年12月18日
ユーモアで耕す、農場のコミュニティ
記者「ユーモアと親しみやすさを重視する理由は何ですか?」
髙尾さん「ユーモアは、日々の生活や仕事を豊かにする魔法のようなものです。私は、農場を楽しく、活気ある場所にしたいと思っています。ユーモアはコミュニケーションの潤滑油で、年齢や背景の違いを乗り越え、心を開かせる効果があります。私が選んだのは、自慢話や昔話、説教を避けること。そうすると、自然と親しみやすい雰囲気が生まれ、笑いが溢れる環境が育つんです。」 記者「ジェネレーションギャップをどのように乗り越えていますか?」 髙尾さん「ジェネレーションギャップは、確かに挑戦ですが、ユーモアを通じてそれを打ち砕くことが可能です。共通の笑いは、年齢や経験の壁を取り払います。私は下ネタを適度に取り入れ、話題に新鮮さを持たせています。もちろん、センスと節度は大切ですが、自虐ネタを交えることで、親近感を生み出し、気軽に話せる関係を築いています。」 記者「社員とのコミュニケーションで大切にしていることは?」 髙尾さん「社員とのコミュニケーションでは、何よりもオープンな関係を築くことを心掛けています。笑顔とユーモアで距離を縮め、彼らが自分の意見や考えを自由に表現できるように努めています。これにより、彼らは自分の仕事に対する理解を深め、より熱心に取り組むようになります。また、真剣な話も必要なときにしっかりと行い、お互いの信頼関係を築いています。」 記者「農場での実習生や新しい社員の育成について教えてください。」 髙尾さん「実習生や新入社員の教育では、彼らが自分の仕事の意味を理解し、自らの意志で行動することを重視しています。最初は基本から教えますが、すぐに彼らに自己主導でチャレンジさせます。彼らが自分で考え、行動し、成功を収める瞬間は、彼らにとっても私にとっても価値ある体験です。このようにして、彼らは自分の仕事に情熱を持ち、成長していくのを目の当たりにしています。」 牧場日記:乳量増と従業員の成長
記者「最近、牧場で特に気をつけている牛の健康管理について教えてください。」
髙尾さん「最近、アソードを使用し始めました。使い始めて牛の健康が顕著に改善しています。特に、毛の色が鮮明になり、毛足が短くなることで、新陳代謝が良くなっている兆候が見られます。また、出産後の牛たちの健康状態も非常に良好です。これらの変化は、牛の栄養状態が向上し、全体的な健康が改善している証拠かなと思っています。」 記者「牛の乳量に関して、最近の傾向はどうですか?」 髙尾さん「実は、アソードの導入以降、乳量にも明らかな改善が見られています。以前は平均して一頭あたり38キロの乳量だったのが、現在は42〜43キロに増加しています。これは、牛の全体的な健康状態が良好であることを示しており、私たちの牧場の運営方法が効果を発揮している証拠です。これらの結果は、日々の観察とケアの賜物であり、非常に喜ばしいことです。」 記者「畜産業における飼料添加物の効果についてどう思いますか?」 髙尾さん「飼料添加物、特にアソードのようなものは、牛の健康と生産性に大きく貢献しています。しかし、効果は飼料の基本的な栄養バランスに依存するため、添加物だけではなく全体の栄養管理が重要です。リモナイトを使用することで、私たちの牛は明らかに健康状態が良くなり、乳量も増加しました。これらは日々の観察と管理の結果です。」 記者「牧場での従業員の雇用についてどのように考えていますか?」 髙尾さん「従業員の雇用に関しては、常に流動的です。多くの従業員は2~3年で他の職に移る傾向があり、5年以上勤めることは珍しいです。この流動性は、従業員が新しい目標を見つけたり、人間関係に変化があったりする自然な結果です。私たちは、農場での経験が彼らにとって有意義なものであることを願っています。」 師匠と弟子:農業の道で学ぶ人生の教訓
記者「髙尾さんにとっての師匠や影響を受けた人物はいますか?」
髙尾さん「私の人生には、何人かの重要な師匠がいました。特に影響を受けたのは、高校時代の伊藤先生と、私の農場設立を手助けしてくれた以前私が所属していた組合の組合長の古閑さんです。伊藤先生は生徒だけでなく教職員にも厳しく、正義感と強さを持っていました。一方の古閑さんは、意志が強く、自分の考えをしっかりと持ち、通すことができる人でした。これらの方々は、自分より弱い人を助け、権力ある人にも立ち向かえる「強い人」の模範でした。」 記者「新規就農者へのアドバイスはありますか?」 髙尾さん「新規就農者には、自分の「ハマる瞬間」を見つけてほしいと思います。自分で考え、行動を起こし、成功することで、仕事が楽しくなります。私自身、この仕事にハマった瞬間がたくさんありました。例えば、アソードの導入は私にとって大きな転機でした。これらの経験を積み重ねることで、仕事に情熱を持つことができるのです。」 アソード
アソードを使いだして牛の毛が短くなりホルスタインの白と黒の色合いがはっきりしてきたそうです。
新陳代謝が活発になったからではないかと話していました。 また乳量も上がってきているそうで髙尾牧場の愛用の商品だそうです。
Writer_Y.Eguchi
0 コメント
|