蜜山畜産 蜜山弘和
長崎県 平戸市 母牛:126頭、子牛:80頭 取材日:2024年4月27日
日々の努力が牛を救う
記者「蜜山さんの牧場ではどのようなこだわりがあるのでしょうか?」
蜜山さん「牛舎設備を常に清潔に保つことを最優先しています。掃除や清掃には特に気を付けており、これは初代であるおじいさんからの教えです。おじいさんは「同じ牛飼いが訪れるときに恥ずかしくないように」と常に言っていました。そうした教えを守ることで、日常の管理がしやすくなり、他の牛飼いが見ても誇れるような牛舎を維持しています。」 記者「牛の健康管理について教えてください。」 蜜山さん「就農当時は48頭の親牛からスタートし、現在は126頭の母牛を管理しています。新しい牛舎を建設した後、疾病のパターンが変わり、1頭1頭のカルテを作成するようになりました。このカルテには病気の発生状況や治療内容を記録しており、早期発見と迅速な治療が可能です。従業員も含め、誰でも管理記録を見やすい場所に置き、早期発見・治療に努めています。」 記者「従業員の役割分担はどうなっていますか?」 蜜山さん「疾病の発見と報告は従業員が行い、対処は私が一元的に管理しています。これにより、無駄な投薬を防ぎます。また、朝昼夜の3食の餌やりを部屋ごとに決められた量を与えることで、作業を標準化しました。夕方から夜にかけては、私が牛舎を見回り、餌の残り具合を確認しています。これにより、誰でもできる作業と専門的な管理をうまく分けています。」 リスク分散と品質向上計画
記者「蜜山さん、全体的な経営として牛の状態を点数で評価するとしたら、何点になりますか?」
蜜山さん「経営全体で考えるなら65点ですね。セリ市に出荷する子牛の増体が目標に達していないのが主な原因です。しかし、親牛の管理については、人工受精や繁殖障害の早期発見・治療を徹底しており、80点はつけられると思います。これにより、空胎期間を短縮し、健康な親牛を維持できています。」 記者「その65点を100点に向かわせるために、今後どのような改善策を考えていますか?」 蜜山さん「子牛の使用管理の改善に力を入れています。離乳のタイミングや餌の切り替えタイミングを試行錯誤しています。また、経営面においても安定した経営ができるような取り組みを行っていきたいと思います。」 記者「安定した経営という点でもう少し詳しく教えいただけますか?」 蜜山さん「最近では、海外からの牧草の品質に変動があるため、リスク分散の観点から複数の仕入れ先を持つようにしています。特に昨年の夏は品質の良い牧草が入手しにくく、食いが落ちたり疾病が増えたりしたため、仕入れ先を増やして品質の安定を図っています。最近はオーツヘイをメインに使用しており、チモシーに比べて品質が安定しています。」 感謝の気持ちを和牛に込めて
記者「蜜山さん、現在の師匠や目標としている方について教えていただけますか?」
蜜山さん「JA職員時代からお世話になっている前川常太郎さんと稲本侑紀さんです。彼らは競りに出す牛の品質や共進会での成績が素晴らしく、私の目標です。販売だけでなく、どれだけ良い牛を育てられるかという点でも、彼らの成績は尊敬に値します。私も彼らのような牛飼いになりたいと思っています。」 記者「そのお二人のどのような点を尊敬していますか?」 蜜山さん「彼らはただ結果を出すだけでなく、人間としても素晴らしいのです。何か問題があった時に頼りになる存在で、彼らのように頼れる人間になりたいと思います。」 記者「最後に、蜜山さんの座右の銘について教えてください。」 蜜山さん「「感謝」です。現在、約125頭の母牛を持って経営していますが、これは周りの従業員や家族、関係者の助けがあってこそです。彼らへの感謝を常に忘れず、日々の経営に励んでいます。また、牛たちにも感謝しています。私たちは牛に飼われている身であり、牛飼いとして生活を支えてもらっていることに感謝し、これからも感謝の気持ちを持って取り組んでいきたいと思います。」 子牛ゲージ
この子牛用ゲージは、くみあい飼料が提供する中国工業製の改良版で、雑菌の繁殖を抑える特殊なボードを内壁に使用しています。汚れが落ちやすく、簡単に水洗いが可能で、衛生的な環境を保つことができるそうです。また、冷気から子牛を守るためにネットともみ殻を床に敷いて暖かさを保持し、糞尿は専用のFRP加工箱で効率的に管理されており、子牛に最大限配慮したゲージです。
Writer_T.Shimomuro
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北野畜産 北野伊知郎
長崎県 松浦市 親牛:60頭、子牛:44頭 取材日:2024年4月26日
生産性向上への挑戦
記者「北野さんの牧場で採用されている独自の技術について教えていただけますか?」
北野さん「私たちの牧場では、特に分娩間隔を最適化しています。分娩間隔を短縮することで年間の子牛の出荷数を増やし、生産性を向上させています。これを実現するために、「ファームノート」を利用して緻密に発情期を管理し、見逃しのないように徹底しています。また、当たり前のことですが育成期間中の体調管理も重視しており、病気の早期発見・治療に努めています。」 記者「牧場での観察点についてもう少し具体的に教えてください。日常的にどのようなサインを重視しているのですか?」 北野さん「健康管理においては、一般的によく言われるポイントである耳の状態や鼻水、咳といった明確な健康指標を日々チェックしています。特に、餌食いに変化がないかを観察することが重要です。これにより、牛が健康であるかどうかを評価し、必要に応じて迅速に対応します。」 記者「発情の観察についてはどのような方法で行っているのですか?」 北野さん「発情期には尻尾の付け根のしぐさや行動の変化に特に注意を払います。餌をやる前後での観察を徹底しており、発情が見逃されることなく、適切な時期に人工授精が行えるよう配慮しています。これが全体の生産効率を大きく左右します。」 記者「牧場での育成プロセスについて、特にキャトルセンターへの移送前の管理にどのような工夫を凝らしているか教えてください。」 北野さん「5ヶ月齢から出荷までの期間に、キャトルセンターへ移送するのですが、その前の牛の管理には特に力を入れています。健康状態や成長具合を精密に監視し、最適な状態でセンターに送るよう心がけています。体調が悪い個体は早期に特定し、集中的なケアを施すことで、全体の出荷量と品質の向上を図っています。」 餌カットで健康を切り開く!
記者「北野さん、牧場での牛の状態を点数化するとしたら、どのような評価になりますか?」
北野さん「現在の状態を75点と評価しています。一部の母牛の受胎率や子牛の健康状態に課題があるためです。受胎の成功率が低い一部の母牛の中には3回以上種をつける牛もいます。病気が発症した子牛の発見が遅れがちです。これらの点が主な減点要因ですが、改善に向けて取り組んでいます。」 記者「その75点を100点にするためには、どのような改善が必要だと考えていますか?」 北野さん「改善点としては、個体ごとの管理を強化することが最も重要です。特に、母牛には追加の栄養補給を行い、痩せの問題を解決したいですね。また、病気の早期発見と対応の速度を上げることで、全体の健康管理を向上させることが求められます。これらの取り組みを進めることで、総合的な評価を高めることができると考えています。」 記者「牧場で役立っているアイテムや道具について教えてください。」 北野さん「牧場で非常に役立っているのはベールカッターです。これは大型の餌のロールを適切なサイズにカットし、牛が食べやすくするための機械です。均等に餌を配分できるため、牛が健康に育ちやすくなります。牧草をカットしていないと大きな個体が横の牛のエサまで引っ張って食べてしまい痩せた牛を作ってしまう原因になってしまうのでこのカッティングは非常に重要です。手作業での餌分配よりも効率的で、餌のばらつきを減らすことができるため、全体的な牛の健康管理に寄与しています。」 未来へのステップ:師匠との出会いから学ぶ
記者「北野さん、あなたが師匠や目標にしている方について教えてください。」
北野さん「私が尊敬しているのは、農大卒業後に1年研修した肥前町の農家さんです。その方の熱心な取り組みには本当に感銘を受けました。」 記者「その方の具体的な取り組みで、特に学んだ点はありますか?」 北野さん「そこの牧場では牛が非常に大きく、また母体の選畜にも長けていて収益性の高い牛を見極めるところはいつも勉強になっています。また牛が清潔であり、餌を十分に食べることができるよう、非常にきれいな環境を維持されています。それに、牛舎の管理も徹底しており、常に牛の状態に手をかけることを怠らない姿勢もすごく刺激を受けています。」 記者「北野さんの座右の銘についても教えてください。」 北野さん「私の座右の銘は『今を大事に』です。現在の肉牛市場の厳しい状況の中ですが、今しかできないことというのはたくさんあると思っています。今できることを精一杯やって、後悔を残さないようにしていきたいです。今取り組んでいることとしては受精卵移植があります。育種価を見ながらより最適な種付けが実現できるよう受精卵移植を通して将来の牛舎の改善につなげたいと思っています。」 ベールカッター
ベールカッターは北野さんが一番重宝している機械です。
大きな餌のロールを牛が食べやすいサイズに切り分け、均一に餌を分配することが可能なため大きな牛が隣の餌を奪う心配もなく虚弱な牛を排出するリスクを低減させることができます。 手動での餌分配よりも効率的で、餌の不均等を減らし、牛の全体的な健康管理に貢献しているそうです
Writer_T.Shimomuro
岩本畜産 岩本拳太朗
熊本県 阿蘇郡 親牛:60頭、子牛:32頭 取材日:2024年4月22日
技術と手腕で繋ぐ、健康な牛の生命線
記者「牛の健康管理において、子牛の低血糖という問題がたまに起きるそうですが、この問題にどのように対応していますか?」
岩本さん「子牛が低血糖の状態で生まれ、ミルクを飲んでも血糖値が上がらないというケースがたまに起こるのですが、そういう障害が起きた場合は獣医の先生と密に協議しながら治療を進めています。耐糖障害というのですが肉質の向上や血統においても、耐糖障害で病弱な牛がいると、全体の品質に影響を及ぼす可能性があります。耐糖障害は牛には珍しいですが、起こることがありますので、その対策も重要です。」 記者「薬を扱う場合は獣医に任せるのが一般的かと思いますが、岩本さんからは獣医から貪欲に学ぶ姿勢を感じます。どのような意図をもってそのように知識を得ているのですか?」 岩本さん「私たちは獣医や受精師の方々から積極的に学ぶ意識は心がけています。治療が必要な症状だけでなく、様々な病気の背後にある原因や症状の理解を深めるためです。例えば、子牛が下痢をしている場合に、ただ下痢止めを与えるのではなく、その原因が何であるかを把握し、適切な治療を行うためです。これにより、病気の早期発見や正確な診断が可能になり、効果的な治療が行えます。」 記者「その知識を得ることで具体的にどのような利点があるのでしょうか?」 岩本さん「この知識は、日々の畜産管理において非常に役立っています。例えば、肺炎の初期症状を見逃さずに対処できるようになるなど、小さな変化にも敏感になれます。また、症状に応じた正確な薬の選択が可能になり、治療の成功率を高めることができます。このように、獣医から学ぶことで、より効果的に動物たちの健康管理を行うことが可能です。」 光を浴びて育つ
記者「岩本さん、自身の牛の状態に点数をつけるとしたら何点ですか?」
岩本さん「自分で言うのもなんですが、まだ完璧ではないですね。約65点といったところです。この点数にした理由としては、資金やスペースの制限から、必要な栄養の摂取や運動量が充分でないためです。特にビタミンの転換や母体の運動量不足が課題です。」 記者「その65点の評価を改善するために、具体的にどのような策を考えていますか?」 岩本さん「放牧施設の拡張や、より適切な飼料の管理を行うことが重要です。具体的には、日光浴を増やしビタミンDの活性化を図ること、そして広いスペースで運動をさせることが挙げられます。これにより、牛の骨格の健康と全体的な健康状態を向上させたいと考えています。」 記者「母体の維持に非常にこだわっていると伺いましたが、その重要性と具体的な管理方法について教えてください。」 岩本さん「母体の健康は、健康な子牛を産むための基盤です。過去に母体への過剰な餌やりが原因で問題が発生した経験から、餌の量と質を丁寧に調整しています。特に、餌の配分を個体ごとに最適化し、ミネラルや鉄分のバランスを取ることが大切です。これにより、健康な母体から元気な子牛が生まれるよう努めています。」 記者「岩本さんのオススメのアイテムや道具などはありますか?」 岩本さん「私たちの牧場ではアソードという鉄分に特化したA飼料を愛用しています。これも獣医の先生から教えていただいた商品なのですが餌に混ぜられることから強制的に必要な鉄分やミネラルが摂取できるところがメリットだと思っています。食べさせ始めて毛づやがよくなってきましたし、母体の活力を高めるために鉄分は必要不可欠な成分なので健康維持には最適な商品です。」 牛育て、人育て
記者「岩本さんが師匠や目標にしている方について教えてください。」
岩本さん「尊敬しているのは、私たちの牧場に来てくださる人工受精師の先生と獣医の先生ですね。特に人工受精師の先生は、牛の発情の確認や黄体の正確な判断ができ、必要な栄養やミネラルが足りていない場合に具体的なアドバイスをくれます。獣医の先生も、日常では見落としがちな健康状態の細かなチェックをしてくれるので、非常に信頼しています。実際に聴診器を使って肺の音を聞かせていただいたりして実践の場でしか経験できないことを体験させてくださいます。」 記者「そのお二人から学ぶことの重要性について、具体的なエピソードがあれば教えてください。」 岩本さん「これらの先生方は、教科書では学べない実際の現場の知識を教えてくれます。例えば、下痢症状の具体的な治療方法や、病気の初期段階での対応など、現場でしか学べない判断基準を提供してくれます。実際に彼らからのアドバイスに従って治療を行った結果、多くの問題を早期に解決できました。」 記者「岩本さんの座右の銘があれば教えてください。」 岩本さん「私の座右の銘は『学び』です。経験豊富な人からの学びは自分の成長に直結すると信じています。周りの獣医の先生や人工受精師の先生、他の農家の方々から得た知識を自分の知識として取り入れ、それを実践に活かすことが、私たちの牧場をより良くする鍵だと考えています。」 アソード
アソードは鉄分に特化したA飼料でミネラルを効率的に摂取できます。
獣医師からも推奨される健康維持用の飼料で、普段の餌に簡単に混ぜることができることから強制的に不足した鉄分やミネラルを摂取できることがメリットであると話していました。 毛並みの改善や母体の活力増強はもちろん、子牛から親牛まで全体的な健康維持に最適な飼料だと話していました。
Writer_Y.Eguchi
中村牧場 中村純平
熊本県 球磨郡 親牛:52頭、子牛:36頭 取材日:2024年4月3日
データと牧草で育む手法
記者「中村さんの農場では、どのような技術を用いて生産効率の向上を図っていますか?」
中村さん「私たちの牧場では、最先端のファームノートというアプリを導入し、データ管理を徹底しています。このおかげで受胎率の向上や生産サイクルの最適化を実現しました。具体的には、牛が出産後、迅速にスタンチョンへ移動させ、産後の管理を厳密に行っております。さらに、アプリによるデータ追跡で、産後60~70日で人工授精が可能な状態を、目で見て数値で把握できるようになりました。これらの技術革新により、年間の受胎率を上げ、生産頭数の増加に成功しています。」 記者「生産サイクルの改善によって、具体的にどのような成果がありましたか?」 中村さん「この技術の導入により、驚くべき成果を上げています。たとえば、アプリを使用することで、牛の状態をリアルタイムで確認でき、生産サイクルの効率化を図ることが可能になりました。さらに、過去最高と言える出生率を記録し、昨年は特に多くの子牛が生まれました。50頭の親牛から、46頭の子牛が生まれ、これは過去最高の成績です。これらの成果は、技術の力を借りて、緻密な管理と計画を行った結果です。」 記者「中村さんの農場では、飼料の管理にも特別な工夫があると聞きましたが、その内容を教えてください。」 中村さん「私たちは飼料の管理にも独自の工夫を凝らしています。特に注目したいのが、草の量です。一般的な農場よりも多めに草を与えており、その量は通常の105cmロールの約3分の2に相当します。朝夕の餌やりで30頭の牛に対してこれを一度に与えています。この豊富な飼料は牛たちの健康に非常に良い影響を与えており、質の高い牧草を刻まずに与えることで、親牛の健康維持にも寄与しています。一方、子牛には品質の高い一番草を刻んで提供し、栄養価の高い食事を確保しています。」 質高き牧草への追求
記者「自分の牛の状態に点数をつけるとしたら、どの程度ですか?」
中村さん「私たちの牧場では、現在の牛たちの状態を大体70点ぐらいと見ています。これは決して悪くはないですが、最高とも言えません。50頭の規模でこの点数をつけていますが、これはまだ改善の余地があるということ。60点、50点だと少し低すぎますし、70点ならば今後も牛を増やしていく上での目安になります。」 記者「70点という評価にした理由は何ですか?」 中村さん「この評価は、現在の生産性や牛たちの健康状態を踏まえたものです。3、4年前に質の悪い粗飼料を与えたことで親牛を失った経験もあり、良質な牧草の重要性を改めて認識しました。そのため、より良い牧草を確保し、継続的に良質な飼料を与えていることが、この70点の理由です。」 記者「100点を目指すためには、どのような取り組みが必要だと思いますか?」 中村さん「100点に近づけるためには、今後も良質な牧草を確保し続けることが最も重要です。質の高い粗飼料を与え続けることで、牛たちの健康を守り、生産性を向上させることができます。また、悪い牧草を与えると病気のリスクが高まるため、常に質に注意を払う必要があります。タイミングを見計らって最適な条件で牧草を収穫することを心がけ100点に近づけていきたいです。」 記者「おすすめのアイテムや道具はありますか?」 中村さん「はい、実は牧草を扱う際に、幅広ホークを活用しています。特に、床を変える作業で通常のスコップでは地面が固くて難しいところを、幅広ホークを使うことで簡単にできるようになりました。また、子牛の誤嚥防止には、マミーズマンマプラスという特殊な哺乳器具を使用しています。これは乳首のリーチを短くし、誤嚥のリスクを減らすことができるため、子牛の健康管理に非常に役立っています。」 見守り続ける心
記者「師匠や目標にしている方はいらっしゃいますか?」
中村さん「近所の池上さんという方がいます。彼の牛舎は非常に効率的に作られており、少ない労力で運営できるようになっています。池上さんの牛舎を見て、作業のやりやすさや、牛舎が綺麗であること、そしてもちろん成績の良さに感銘を受けました。彼のような効率的で先進的な牛舎運営を目指しています。」 記者「効率的な牛舎構造とは具体的にどのようなものですか?」 中村さん「効率的な牛舎構造とは、例えば機械を用いて糞尿を容易に取り除ける設計など、人の手を最小限に抑えて作業ができるようにすることです。池上さんの牛舎では、古い牛舎のように多くの手間がかからず、機械だけで効率的に管理できるようになっています。このような構造を見て、私も同様のシステムを取り入れることを考えています。」 記者「最後に、中村さんの座右の銘を教えてください。」 中村さん「私の座右の銘は「頻繁に観察」です。牛舎には監視カメラを取り付けており、スマホやパソコンからいつでも牛の様子を見ることができます。また、趣味であるゲームをプレイする際も、モニターの横で牛舎の様子を常にチェックしています。これにより、発情や分娩などの重要な瞬間を見逃さず、適切なタイミングで介入できるようにしています。この習慣が、私たちの牧場での成功には欠かせない要素です。」 マミーズマンマプラス
ドーム型の形状をしており、乳首のリーチを短くし、誤嚥のリスクを減らすことができます。
毎年年間1~2件ほど誤嚥で死んでしまう子牛がいましたがこれを使いだして誤嚥トラブルが減ったそうです。 子牛の健康管理に非常に役立っていると話していました。 幅広ホーク
堆肥を手出しで出す際にスコップでは刺さらないような場所でもこのホークがあればサクッと刺さって作業が楽になるそうです。
ネットで5,500円ほどで買えるそうです。
Writer_Y.Eguchi
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