安田畜産 安田光
鹿児島県大島郡知名町 肉用牛:70頭 取材日:2021年7月13日
農業大学卒業後、数年鹿児島で研修をするつもりだったという安田さん。しかし、ある日突然父親が他界し、家業の畜産農家を継ぐことに。初めは右も左も分からず、先輩農家さんに教えを乞い、試行錯誤を繰り返し、現在は平均して約10頭の和牛を競りに出すほどに。
今回は、そんな安田さんの成功の秘訣についてお話を伺いました。 ①沖永良部ならではの「つながり」20歳のころに父親が亡くなって、家を継ぐことになりました。小さいころからいつか継ぐだろうとは考えていましたが、予定よりもずっと早く継ぐことになったので、初めは何をしたらいいのか右も左も分からない状態でした。 いろいろな人に助けてもらって自分のことを考える余裕もなく、とにかく目の前のことに必死で取り組んで、やっと最近余裕が出てきました。自分がいろいろな先輩農家さんを訪ねて「教えてください」と言ったとき、教えてくれない人はいませんでした。えらぶの人たちには、島全体で良くしていこうという雰囲気があるのだと思います。 ②大きくなりやすい牛を育てる沖永良部市場は2か月に1回、自分は平均10頭、大体240日齢でセリに出しています。240日で出すのと260日で出すのだと短いほうが効率いいので、大きくなりやすい牛となるように人工授精も自分でやっています。学生の時に人工授精師の資格はとりましたが、大切なのは技術なので、これも沖永良部の先輩農家さんにお世話になって人工授精の技術を学びました。 また、生まれてすぐの子牛の体調が悪ければなかなか大きくならないので、餌も工夫し、下痢にならず、できるだけ早く大きくなるようなもの使うようにしています。 ③自分に合ったやり方を見つける家を継いでから最初の4、5年はいろいろやっているつもりだったけど、安値でしか売れなくてなかなかうまくいきませんでした。あの頃は本当にやめたかったですね。 自分でいろいろ試したり、育てるのか上手な人に教えてもらったりして、1つずつ試していくことで自分に合ったやり方を見つけていきました。牛の見た目や食いつきがよくなったといった感覚的なものですが、いろいろなものを使ってみています。そのなかの1つであるアソードもなんか合う気がすると思って使っていますね。 最後に
―――今後の目標はありますか? 悩みどころではありますが、親牛100頭を目指したいと思います!
Witer:市木 美帆
0 コメント
|