渡邊牧場
熊本県 阿蘇市 和牛:30頭、仔牛12頭 取材日:2023年7月31日
はじめに
畜産農家・渡邊さんのお話からは、家族と育む牛たちへの愛情、畜産農家の誇りと責任が伺えます。命を繋ぐ大切な仕事に懸ける渡邊さんの姿勢にはこれから畜産を営まれる方へのエールのようなものを感じます。この記事では畜産農家の魅力に触れ、渡邊さんのこだわりについて紹介していきます。
家族と一緒に育む牛の愛
ーー渡邊さんの畜産農家としてのこだわりについて教えてください。特に、家族と一緒に牛を育てることについて、どのような達成感を感じているのでしょうか?
家族と一緒に汗をかいて牛を育てる達成感は、言葉にできないほどの喜びを感じます。牛たちが成長し、元気に健康に育っていく様子を見ると、家族と共に築いてきた愛情の深さを感じるんですね。畜産農家として、牛たちの成長に携わることで家族の絆も深まり、「これこそが家族経営の良さだ」と実感します。 畜産農家として命を繋ぐ
ーー家族との絆を感じ、共に汗を流し牛を育てていくことがかけがえのない喜びなのですね。他にも畜産農家としてのこだわりはありますか?
「繋ぐ」という意識を常に心がけています。畜産農家とは繋ぐ仕事なんですよ。親から子へと、代々受け継がれる大切な使命を担っています。牛においても同様です。子牛を育てて送り出すまでの間に数々の問題が起きます。それを乗り越えて行く時にいつも「この子を送り出すまでの1日1日を繋ぐのが自分の責任」という気持ちで取り組んでいます。私たち畜産農家は、世代と命を繋ぐ役割を果たすんです。 ーー命を繋ぐというのは、具体的にどのようなことをしているのでしょうか? 牛たちの健康管理や品質の安全性を確保することで、命を繋ぐんです。いいエサを与えれば健康に育つわけではなく、そこに牛たちへの愛情があってこそ初めて牛たちの成長につながります。畜産は単に商品を生産するだけではなく、命をつなぐ責任ある仕事なんですよ。 未来の畜産家へのメッセージ
ーー最後にこれから就農する方々に対して伝えたいメッセージを教えてください。
これから就農する人には、まずは技術を磨いてほしいです。畜産はいい商品を作れなければ出荷できません。とても責任が伴う仕事です。ですが、汗を流し頑張り、目標を達成できたときに言葉にできないような達成感が味わえます。 編集後記
「小さな命を大地に繋ぐ」この言葉は渡邊さんの畜産に対するメインテーマです。家族と汗をかいて育てる愛情と畜産農家としての責任感を同時に感じさせるものでした。牛たちの「命を繋ぎ」、家族間の「絆も繋ぐ」。今まさに求められる継承の心を体現しているのが渡邊さんであると思います。渡邊さんのような次世代を思いやる心が広がり、畜産業界がより魅力的な環境になることを私たちも願っております。
こだわりのアイテム
アソード
サンプルをいただいて試しに子牛に使ってみたところ嗜好性が高くペロペロ舐めてくれたそうです。子牛が必要な成分を自ら摂っているように感じ今後の効果に期待しているそうです。
Writer_T.Shimomuro
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